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RSIって何

RSIって何
鈴木拓也

RSIって何

J.W.ワイルダー氏が1878年発表したもっともポピュラーなオシレーター系指標です。Relative Strength Indexというのが正式の名称では日本語では相対力指数と呼ばれます。相場の過熱状況を示し、買われすぎ、売られすぎが判断できるので主に逆張りトレードで使用されることが多いようです。しかし、使い方には若干の注意が必要なのでこのコラムでしっかりと学んで活用してください。

RSI=A÷(A+B)×100
A:n日間の値上がり幅の平均
B:n日間の値下がり幅の平均
※nは通常14を使う。

値上がり幅とは前日比を使います。前日比とは前日の終値と本日の終値の差ですね。これがプラスであれば値上がりした日とし、これがマイナスであれば値下がりした日とします。
パラメーターの14はワイルダー氏が奨める数字です。ワイルダー氏が作ったテクニカル指標はほとんど14が標準のパラメーターになっています。
これはワイルダー氏の研究結果、あらゆるものには28日周期があるとしており、その半期である14日を重要視しました。ということで、RSIを使うときは特種な事情がない限り14を使うのが一般的です。

3、計算式の意味

例をあげてみましょう。14日間のうちに上昇した日が10日間でその上昇分の合計が100円だったとします。下降した日が4日間でその下降分の合計が40円だったとします。14日間の全体の値動きは上げ下げを合計すると140円。その中で上昇分が100円。とすると、
RSI=(100円÷140円)×100=0.714×100=71.4(%)
答え、現在のRSIは71.RSIって何 4%です。

4、計算式はどこを見ているのか?

RSIが50以上であれば買い勢力が強く、RSIが50以下であれば売り勢力が強いとわかります。

5、RSIの買いシグナル・売りシグナル

これはオシレーター系テクニカル指標の中では最も有名なシグナルだと思いますが、買われすぎ=売りサイン、売られすぎ=買いサインと誤解してしまうと失敗をしてしまいます。
買われすぎはもうそろそろ利益確定の売りが出てくるかもしれないので注意が必要。売られすぎはもうそろそろ利益確定の買いが出てくるかもしれないので注意が必要という注意信号だと思ってください。

6、買いシグナル、売りシグナルの理由

RSIを指標誕生の歴史からお話してきましたが、計算式を正しく認識するとRSIの本質は買い勢力が強くなると数値がどんどん大きくなる。売り勢力が強くなると数値がどんどん小さくなるということです。
買い勢力と売り勢力が均衡するのは50%のところであり、RSIは0から100まで動く指数ですから、50を超えたところから買方優勢となり、100に近づけば近づくほど買い勢力が強いということを表しているという認識をまず持つことが大切です。
逆に50を下回ったところから売方優勢となり、0に近づけば近づくほど売り勢力が強いということを表しています。

・安定上昇時のRSI・・・66.6%
・安定下降時のRSI・・・33.3%

【RSIの極意】
・RSIが70を超えて数値が大きくなるほど、買い勢力が勢いづいていることを示します。それをきっかけに相場が加速度を付けて上昇してくることが想定されます。
・しかし、それと同時に、利益確定の売りが出てきやすいのもこの時期です。トレンドの中盤以降では利益確定売りが特に出てきやすいので注意しましょう。
・そして、トレンドの終盤では利益確定の売りが重なることによって、一気に天井打ちムードになり、そのまま下がってしまうこともあります。
つまりRSIを正しく使うためにはトレンドの初期なのか、中盤なのか、終盤なのかという認識が必要です。
・RSIを注意信号と捉えると、RSIが注意信号を出した後に、価格がどう動くかをしっかりと確認してください。価格のうごきに合わせた売買が必要です。

当コンテンツは為替相場等に関連する一般的な情報の提供を目的としたコラムです。特定の投資方法等を推奨するものではなく、また投資の勧誘を目的とするものでもありません。
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RSIって何

考案者:J.W.ワイルダー(Welles Wilder) 1978年

全体の変動幅に対して、どの程度上昇したかを見極めます。
すなわち、全体の変動幅の中での上昇「力」の「相対的」な割合を算出し、相場の過熱感(買われ過ぎ、売られ過ぎ)を判断します。
山道の石段を登り・降りしている時、全体の登り・降りの合計(100段)に対して、登りが60段だったら、60÷100=60%になり、中腹よりもやや上まで登ってきたな、と思えます。

【ワイルダー氏の計算法】
(1)最初の平均上昇幅=(14日間の上昇幅の合計)÷14
平均上昇幅=(前日までの平均上昇幅x13+直近の上昇幅)÷14
(2)最初の平均下落幅=(14日間の下落幅の合計)÷14
平均下落幅=(前日までの平均下落幅x13+直近の下落幅)÷14

取引ルール

70%~100%:買いが優勢⇒上昇トレンド⇒買われ過ぎ
50%:中立
0%~30%:売りが優勢⇒下落トレンド⇒売られ過ぎ

【買いシグナル】
・30%以下で推移していたRSIが30%を上抜いてきた時
・強気の乖離(ブリッシュ・ダイバージェンスBullish divergence)
価格が下落し、安値を更新したにも関わらず、RSIは安値下回らなかった時
・フェイラー・スウィングズ(failure swings)
上昇トレンドで、RSIが40%以下に落ちた後、すぐに反発した時

【売りシグナル】
・70%以上で推移していたRSIが70%を下抜いてきた時
・弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス Bearish divergence)
価格が上昇し、高値を更新したにも関わらず、RSIが高値を上回らなかった時
・フェイラー・スウィングズ(failure swings)
下落トレンドで、RSIが60%以上に上がった後、すぐに反落した時

【短所】
トレンド相場の場合は、「順張り」の取引手法が有効になりますので、相対力指数(RSI)のシグナルには要注意となります。 上昇トレンドの場合は、買われ過ぎの連続であり、下落トレンドの場合は、売られ過ぎの連続ですから、有効とはいえません。

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テクニカル分析辞典

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まとめ 色々なインジケーターも試そう!

RSIは初心者でも使いやすいインジケーターですが、単体だけではだましを回避できない恐れがあります。

この記事で解説した 「RSIと相性の良いインジケーターを組み合わせた取引手法」 を身につければ、精度の高いサインで利益を出しやすくなりますよ。

・RSIは相場の過熱感がわかるオシレーター系のインジケーター
・30%以下で買い70%以上で売るのが基本
・MACDやボリンジャーバンドと組み合わせて精度アップ!

【FXのRSIをわかりやすく解説!】基本的な見方とプロが使う手法

FXのRSI

FXのRSIの仕組み

RSIの見方は

RSIの計算方法

  • A:一定期間の上昇幅の合計
  • B:一定期間の下降幅の合計

なぜなら、RSIをグラフ化したものが 為替チャートの下に表示される からです。

RSIの設定

RSIの期間設定は 14 を使うことが多いです。

日足 : 9日 ・ 14日 ・22日・30日・42日・52日

RSIの「ダイバージェンス」と「リバーサル」

ダイバージェンスとリバーサルは、どちらも 実勢レートとRSIの動きが 逆行 している現象 のことをいいます。

なぜなら、 ダイバージェンスはトレンド転換を示し、リバーサルはトレンド継続を示す からです!

ダイバージェンスとは

実勢レートだけが高値または安値を更新 しているのが ダイバージェンス現象 です。

ダイバージェンス現象の特徴 高値更新 安値更新
実勢レート あり あり
RSI なし なし

FXのRSIはダイバージェンスに注意

RSIでダイバージェンス現象が発生すると、 トレンド転換の可能性 があります。

しかし! 注意してほしいのは「可能性がある」のであって、 必ずトレンド転換するわけではない ということです。

リバーサルとは

RSIだけが高値または安値を更新 しているのが RSIって何 リバーサル現象 です。

リバーサル現象

リバーサル現象の特徴 高値更新 安値更新
実勢レート なし なし
RSI あり あり

リバーサル現象は、 トレンドの継続を示す 明確なシグナルです。

  • 上昇トレンドの時に、RSIが安値を更新
  • 下降トレンドの時に、RSIだけが高値を更新

基本的なRSIの手法

レンジ相場での売買シグナル

レンジ相場で RSIを使った逆張りトレード をしてみましょう。

レンジ相場では、 売りシグナルや買いシグナルがはっきりと現れる ので、初心者も挑戦しやすい手法です。

  • RSIが75%を上回る⇒売りシグナル
  • RSIが30%を下回る⇒買いシグナル

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トレンド相場での売買シグナル

トレンド相場でのRSIを使った トレンド転換シグナル について解説します。

【上昇トレンド】 RSI:レジスタンスブレイク ⇒ 売りシグナル

【下降トレンド】 RSI:サポートラインブレイク ⇒ 買いシグナル

10万を6億にしたRSI手法

FXスクールジャパン代表であり、ZAiのコラムニストとして活躍する人気アナリストの陳満咲杜さんは日刊SPA!のインタビュー内で 「そんな使い方はデタラメだ」 と言います。

実はこの手法、 元手10万円からたった 3ヵ月で6億円まで増やした伝説のトレーダーGFF(ぐふふ)さんが実践した手法 でもあるんです。

【FX勝率アップ】RSIの仕組みとダイバージェンスの手法を解説

鈴木拓也

鈴木拓也

RSIとは?

RSIとは買われ過ぎ、売られ過ぎを示すテクニカル指標で、英語の「Relative Strength Index」の略であり、日本語では相対力指数と呼ばれます。

単純に買われ過ぎだから「売りエントリー」、売られ過ぎだから「買いエントリー」というRSIの使い方は完全に誤りですので注意してください。

RSIの見方

RSIは0~100%の範囲で表示され、70%以上が買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎを表します。

  • RSI=70%の時、買われ過ぎていることを示す
  • RSI=30%の時、売られ過ぎていることを示す

RSIの仕組みと設定値

  • RSI(%)=100×(直近n期間の上昇幅の累計)÷(直近n期間の上昇幅の累計+直近n期間の下落幅の累計)

鈴木拓也

鈴木拓也

上記仕組みを知らなくてもRSIは使いこなせるので安心してください。

おすすめのRSIの期間は14 であり、一般的に使われるメジャーな数値なので、それ以外の数値は使わない方がいいでしょう。

RSIの誤った使い方

しかし、 これは完全に誤った使い方なので無視 してください。

というのも、RSIが下から70%を超えてきたときは、強い上昇トレンドが発生している時であり、そのままRSIが70%以上に張り付いて、上昇が続くことがよくあるからです。

逆に、RSIが30%以下の時にも、強い下降トレンドが発生している時は、RSIが30%以下に張り付いた状態となり、そのままレートが下がり続ける時がよくあります。

RSIの正しい使い方:ダイバージェンスとは?

RSIに限らず、オシレーター系のテクニカル分析に共通していることですが、 「ダイバージェンス」という非常に重要なトレンド転換のシグナル があります。

ダイバージェンス」とは、為替レートとRSIが逆行する現象のことを言います。

ダイバージェンスは トレンド転換のシグナル であり、(1)のケースでは下降トレンドへの転換シグナル、(2)のケースでは上昇トレンドへの転換シグナルとなります。

つまり、ダイバージェンスを分析することで、今後相場がどう動くのかを予想することが出来るのです。

  • 上昇トレンドへの転換:為替レートは下落・RSIは上昇
  • 下降トレンドへの転換:為替レートは上昇・RSIは下落

ダイバージェンスがトレンド転換を意味する理由

逆に理由や根拠がないサインは何の役にも立たないので注意してください。

さて、RSIの意味をもう一度よく考えてほしいのですが、RSIは買われ過ぎ・売られ過ぎを意味するインジケーターだと説明しました。

要するに、 レートが上昇しているにも関わらず、RSIが下降トレンドであるということは、上昇トレンドの勢いが弱まっているシグナルであり、トレンド転換の可能性を示すサイン なのです。

下降トレンドの場合も全く同様に考えることができ、レートが下がっているにも関わらず、RSIの安値が切り上がっている場合には、 下降トレンドの勢いが弱まっている証拠 であり、近々トレンド転換が近づいていることのサインなのです。

RSIによるトレード実例

オシレーター系のテクニカル分析は単体で使うよりも、トレンド系のテクニカル分析と組み合わせた方がだましを回避できて有利です。

その時、RSIもダイバージェンスが形成されていますので、トレンド転換が近づいていることを示しています。

加えて、赤線の水平線も下抜けしており、やや値動きが急な所を除けば、ここはかなり 勝率の高い売りのエントリーポイント となります。

  • グランビルの法則:下向きの移動平均線25と50を下抜け
  • 水平線を下抜け
  • タイバージェンスの発生
  • グランビルの法則:上もしくは横向きの移動平均線25と50を上抜け
  • トレンドラインをブレイク
  • タイバージェンスの発生

ちなみにこの記事の説明で使っているチャートソフトは、私含め多くのプロがおすすめしているMT4(メタトレーダー4)です。

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